~かけがえのない命~

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今日から新学期。

埼玉の所沢で高校生の男子が自らの命を絶ってしまった、という報道から、数十年前の記憶がよみがえりました。

それは桜の花が満開の、青空が眩しく広がる早朝の出来事。

子供がまだ幼い頃、我が家は集合住宅の1階に住んでいましたが、

突然、北側の道路でドスンと大きな音が聞こえました。

直後に電話が鳴り、「○○さん、朝早くからごめんなさい、今の音聞こえた?外に誰か倒れているの。怖くて見にいけないんだけど、ご主人いらっしゃる?」。2階の方からでした。

主人が慌てて飛び出して行くと、男性が倒れていました。

声かけをしましたが、少しの間身体を震わせ、意識はなくなりました。家の中へ戻り通報。

その後、階段を駆け下りて来たのは、あまりお付き合いのなかった、5階にお住まいの女性。

女性は倒れている男性を見ると、「○○ちゃん、○○ちゃん」と身体をゆすり、ほほをさすりながら、何度も呼び掛けていた様でした。

倒れていたのはその女性の、高校二年生の息子さん。

滅多にお会いする事はありませんでしたが、会えばきちんと挨拶をされる、おとなしそうな方でした。

数日後、ご自宅で葬儀が執り行われるとの事で、同じ階段に住む手すきの人にお手伝いの要請があり、お役に立てるのなら、と伺いました。

高校生活で色々あり、悩んでいた様子だった。あの朝も一旦出かけた後、何故か傘を忘れたと、戻って来た。「今日は良い天気だから傘はいらないでしょ」と言うと、「そうだね」と再び出て行った。

わざわざ、母親の顔を見に帰って来るなんて、「辛いなら行かなくていいよ」と引き留めてほしかったのかもしれない。私はお母様の話を聞きながら涙が止まりませんでした。

でも、彼の様子はそれほど深刻そうには見えなかった。

それほどまでに悩んでいるとは気が付かなかった。

お母様は、憔悴しきったご様子で話されました。

親に心配をかけたくない、と無理をして平静を装い、一人で苦しんでいる子供からのサインに気づき、見逃さずに、抱きしめてあげるにはどうしたらいいんだろう。と、まだ幼い子を持つ私にはあまりにも重すぎる出来事でした。

 

たった一つのかけがえのない命。

貴方は決して一人ではないから。

貴方が大切だと想う人の顔を思い浮かべてほしい。

貴方を失い、嘆き悲しむ人がいる事を想像してほしい。

選択肢は必ず見つかるから。

今は前に進めず、背を向け、後戻りしても状況は必ず変わるから。

決してあきらめないでほしい。

貴方はこの世にたった一人のかけがえのない人だから。

いくつになっても、子供は子供。

表情・態度・食欲・言葉数、子供としっかり向き合い普段とは違う変化に気付ける様に、朝の「おはよう」の挨拶で今日はどんな朝を迎えたか、忙しい朝でもサインが送られていないかチェックしたい。

いつも笑顔でポジティブでいたいけれど、平凡で穏やかな日々がいつもあるわけではなく、山あり谷あり。

困難を乗り越えて行く時は辛くて投げ出したくなるけれど、誰かの力で助けられ、生きていれば、きっと笑顔になれる日が訪れるから、だから人は生きていけるのだと思う。

この世から苦しみや悲しみがなくなる事はないけれど、せっかく頂いた大切な命、人間だけでなく、地球上に生存する植物も動物もお魚もみんなみんな、平和に過ごせたらどんなに幸せかしら。

秋の訪れを感じながら、平和な世界を案じています。

✨今日も最後までお読み頂きありがとうございました。✨